2007年からセラピストを始めました。まだまだ若輩者ではありますが、自身の経験を生かした身体のケアの豆知識や、施術のことを書いています。
あくまでも私の思うことですので、そんな方法や考え方もあるんだくらいに思っていただけましたら幸いです。
※効果効能については、保証するものではありません。疾病・疾患などはきちんと病院で診断・治療をしてもらってください。
前回は、がに股で歩いていたところから発見しました。
先日、息子(3歳)が「おちんちんが痛い」と訴えてきました。
びっくりして急いで股間を調べると、ものの見事に腫れていました。
よく観察すると陰茎の包皮(おちんちんの皮)の先のほうが赤くただれているのです。
実は、このようになるのは2回目の息子。
前回は、保育園にお迎えに行ったときに、がに股で歩いていたことにより発見しました。
まだ、きちんと痛い箇所が伝えられない年齢だったのですが、初めて見た歩き方に私は瞬時に察したのです。
「これは、おちんちんが痛いんだ・・・」
すぐにズボンを降ろしました。
あ、皮が赤い・・・
保育園の先生は、
「お昼寝から起きた時からがに股なんです。」
と教えてくれました。
自分の経験からも、陰部が痛いなんてただ事ではないと思い、そのまま泌尿器科に連れて行ったのです。
診断は、「亀頭包皮炎」。
病院の待合室でも、おちんちんが気になるようで触ろうとする息子。
実はうちの息子、おちんちんを引っ張る癖があるのです・・・
何度も注意し、何度もダメだよと教えました。
でも、「癖」ってなかなか治らないんですよね。
5分ほどですぐ診察室に通していただきました。
先生が触診して数秒。
先生:「うん。これおちんちんにばい菌が付いちゃったね。亀頭包皮炎ですね。」
私:亀頭包皮炎??
先生:「男の子は、よく自分のおちんちんを触っちゃうんだけど、ほらここに白いかすがあるでしょ?」
と、先生は息子の包皮をめくりました。
私は心の中でどひゃーとびっくりするくらいに、おちんちんのビジュアルがグロテスクなっていたのです。
真っ赤に荒れている亀頭。
こびりついた恥垢。
先生:「かすが付いていると、清潔ではない状態だから。おちんちん触っちゃうと、傷が付いたりしたところからばい菌が入っちゃうんだよね。お風呂に入ったときに皮をむいてあげてやさしく洗ってあげてね。」
そうなのです。
私、きちんと皮をむいて洗ってあげていなかったのです。
※夫はきちんと洗っていたようですが、仕事で帰宅が遅いためほぼ私が入浴を共にしていました。
その時に、以下の薬を処方していただきました。
フロモックス小児用細粒:細菌の感染を抑える薬。(飲み薬)
リンデロン-V軟膏 0.12%:炎症を抑える薬(塗り薬)
幸い、尿道のほうには感染していなかったのでこの処方と一週間後の通院で済みました。
おしっこするするときにも痛がるようだったら、尿道にも感染しているということだそうです。
排尿痛は地獄ですよね。
なので、陰部を痛がったり、違和感があると訴えたらすぐに病院に連れていきましょう!!
今回も、同じ症状だったので・・・
今回の亀頭包皮炎に話を戻します。
今回の息子のおちんちんも前回と同じような感じに腫れていました。
皮をめくると、亀頭が赤くただれていて痛そうでした。
排尿痛はなし。
本当はすぐにでも病院に連れていくべきなのですが、今はコロナウイルスが蔓延。
しかも、ゴールデンウイーク。
救急にいって、別の病気に感染するリスクもある。
悩んだ結果、前回いただいた薬がまだ残っていたので、頓服させ、陰茎にリンデロンを塗布することにしたのです。
頓服薬は体重により量が処方されています。あまりに日にちが経っていたら飲ませないようにしてください。(※今回は0.5キログラムの体重増加でした)
あと、あまりにも前回と違う症状が出ていたら、必ず病院に行きましょう。
薬を塗布して1時間後、パンツに膿が付いていた!!
薬を塗布し、痛みを確認したら
「前より痛くない~」
とのことだったので、とりあえず一安心していました。
しかし、そんな安心もつかの間。
息子がトイレに行った際、パンツを脱ぎ捨てていったので、そのパンツを拾ったところ私は驚愕したのです。
ぱ、パンツに黄色い何かが付いている・・・


急いで、息子の股間を再度調べました。
包皮をめくりあげると・・・
なんと、膿が出てきたのです!!!!
なんじゃこりゃーーーーーー!!!!
と叫びたい気持ちを抑え、冷静を装い息子に質問しました。
私:「おしっこするとき、痛くなかった??」
息子:「痛くないよ~」
私:「さっきより痛くなっていない??」
息子:「さっきより痛いの治った~」
え??本当に??
私は、すぐにインターネットで検索しました。
すると、亀頭包皮炎は膿が出ることも多々あると。
処方薬もほぼ同じ。
再度、股間をぬるま湯で洗い、、先ほどのリンデロンを塗布しました。
食後はフロモックス小児用細粒を頓服。
そして、私は息子にお灸をすることにしたのです。
小児のお灸
私は鍼灸の勉強をしているので(まだ鍼灸師ではありません)、陰部の疾患に併せたお灸をすることにしました。
といっても、小さい子供にはいわゆる一般的な熱感を感じるお灸をするわけにもいきません。(私、鍼灸師じゃないですし。)


もちろん子供には焼けどはさせるわけにはいきません。
その為、私は子供たちにはローラー灸というものを使っています。




なかに棒状のお灸を入れてコロコロ転がして使います。
心地よい暖かさがあり、リラックス効果が高いのです。
陰部の疾患にいいツボが集まる「仙骨」
東洋医学ではツボに刺激をして疾患を治す治療があります。
陰部周りの疾患によく効くツボが仙骨にたくさんあるのです。
EDや膀胱炎、子宮の不調なんかでもよく、仙骨周りのツボを使って治療します。


私も、膀胱炎の際には仙骨にあるツボ【次髎】にお灸をしてもらいました。
骨盤内が温かくなり、排尿が促進され痛みがなくなりました。※定期的にお灸。後日膀胱炎の話も書きたいと思います。
以上のような経験があるため、息子の仙骨周りにお灸をすることにしたのです。




息子をうつぶせに寝かせ、薄いタオルを引きます。


仙骨周りを重点的に、脊柱(背骨)までコロコロ温めました。
膿が出る・赤みが出るということは炎症の所見なのですが、熱がこもって循環が上手くいっていないので、お灸で熱を入れることにより循環を促進→炎症物質を排出することを目標にし、施灸しました。


ごく軽い力で背骨の上から仙骨までを転がしています。
程よい圧でリンパの流れも促進させます。
今回は、陰部に熱を浸透させることを目指してやりましたが、普段は足の疲労感が強いと訴える場合によく使っています。
子供たちは何かあるごとに「お灸して~」とリクエストがあるので、気持ちがいいということだと思っています。
10分ほどのお灸後、息子はよく寝ました。(子供は刺激に敏感なのでほどほどにしましょう)
すぐに膿は出なくなり、赤みが引きました。
次の日には元の状態に戻っていました。(薬は引き続き4日間は塗りました)
5日目の今日は、まったくいつも通りの陰茎となっています。
もちろん、治ったのは薬のおかげだと思っています。
ただ、心のケアや持っているホメオスタシス(自己治癒能力)を引き出したのは、お灸の力も大きいのではと考えています。
こんなお話を書きましたが、むやみやたらに自然療法を過信せずに。基本はまず病院です!!
参考にしたHP。↓